あのグラウンドには敵が多い。
ふぁんぐが徒歩で行く近所のグラウンドである。
あそこでグランドゴルフをしている老人は、どうやら狼曉とふぁんぐが嫌いらしい。
今日も、いろいろと何か言われた。
ただ、おそらくあのババ・・・と失礼、老婦人、前述の老婦人かと思われる。
老婦人が二人、狼曉を見ながらなにやら噂話。
明らかにこちらに聞かせようとして言っているらしいが、ごめん、聞こえない。別にふぁんぐが無視という名のイヤホンを耳に突っ込んでいたわけではない。
ただたまに会話がぽんと聞こえる。
「芝生が全部痛むのよね」
「そうよね」
グランドゴルフの場所をとった覚えはないのだが、そんなに嫌いか、僕達が。
「ふぁんぐ、早くボール!」
「あのババァが消えてからだ」
グランドゴルフもおわったのだから、さっさと消えてくれればいいものを、片方のばあさんが看板を示す。
―ははぁ・・・犬は放さずに散歩させ云々ってやつね
「芝生が全部痛むのよね」
「そういうことを考えないのかしらね」
おいババ・・・・そこなご婦人、仰せになりたきことがあれば、このソレガシ、たんとお聞きいたしますれば、はっきり言わんかィ!!!
老婦人たちがグラウンドから出て行ったところで、ロングリードぎりぎりのところまでボールをなげてやる。準備万端で待っていた狼曉君。弾丸のごとくすっ飛んでいく。頼むからもうリードがすれての擦過傷はやめてくれ。だが狼曉よ、このふぁんぐが許す。
いつもグランドゴルフの方々が旗をぶっ刺すあたりの土を耕せ。
いやみはいい。
言いたいことがあるならはっきり言え!!
とよくいやみ屋なふぁんぐは言われるけど、あれってさ、本当に言いたいことをずばっと言うと、絶対みんな怒るよね。
いや、ふぁんぐも怒るけどさ。
いやみで返すよあはははは!!
芝生が痛むね、否定しきれないところが辛いけどさ。
ま、しばらくは狼曉君はやる気がないから、そんなに耕すこともないさ。
・・・・・耕したほうが面白いけどね。
こんな大人になっちゃいけませんョ!
え~っと、私は、はっきり言う時と言わない時があります。堪忍袋が切れたときか、相手が私より弱そうなガキとか年寄りとか・・・
お聞きしたいのですが、グランドゴルフの場所を取っていないのなら、何ら問題ないと思うのですが、グランドゴルフの中?縁とか外?
私は芝生でもゲーム場じゃないところで遊びます。野球場もなどもパス。ラヴィが走ると練習後に整地されたグランドがボコボコになって靴で慣らす位じゃ元に戻りません。
そのおばばが何に対して「問題がある」と思ってらっしゃるのかわからないのですが。グランドゴルフ場内(ボールの転がるところ)かどうかがポイントですよね。
狼曉は別に、グランドゴルフの場所をとっているわけでも、そこがグランドゴルフの専用グランドなわけでもありません。
あそこはトラックがあって、市民グランドと呼ばれる、市民なら誰でも使えるぜ、なグランドです。
ゴルフ、ラジコンなどは禁止。グランドゴルフはいいのか?!と思いますが、市によるといいんだそうです。しかしいかにせんやっているのが年寄りで、ゲートボールのような感覚なのか、もはやわが道を行っている人々ばかりなので、自分たちのグランド!!みたいな意識があるのでしょう。とにかく狼曉の存在が気に入らないらしいです。
ぶっちゃけ、具体的に何が問題があるのか、僕にも謎です。