今日の学校。
卒業アルバム用写真撮影。
でしゃばりな校長がまたもやでしゃばった。
クラス集合写真に、必ず真ん中に写る。
うむ、ここまで来るといっそ見事だよ校長もうなんか頭がさびしいね、風邪引かない?
そして座るとき、なにやら並んだ我がクラスに向かって、不吉な一言。
「あとで彫刻の話してやるから」
ナヌ?!(ドイツ語調で笑)
いやいやアンタ、それはお呼びでないよ?ちょいと。
いやいや、クラス写真にアンタが写るのはなんか心霊現象だと思えばいいよ。華厳の滝とか富士の樹海で撮ったと思えば。
だけどちょっと、お話?!なにそれ、富士の樹海の呪いのオマケかぇ?!
すると目の前に立ってた友人。
「え?ちょうコツ?」
「ちょうこつってなんだよ、むしろ納骨の話をして欲しい。予定とか」
「え、不吉だから犬上さん・・・なんていってたの?」
「彫刻」
「あぁ。。。」
とたんにげんなりする友人。
確かに学校の敷地内にはプロ(らしい)が作った彫刻が山とある。もうなんでこんなにあんの?!ってくらいある。
「おまえらだけに話してやるからな!!」
ありがとうございます。ありがたくないけど。
先生たちも必死。ぐだぐだな生徒たちを「ほら、早く歩け!早く歩けば早く終わるから!!」と急かし、「だってあちーんだもん」とだれる生徒を叱咤する。
そりゃそうだ。
今日関東は31度とかいう真夏じゃん!!という予報が出ていた上に、写真撮影なのでブレザー+長袖シャツ、おまけに木陰なんて全然ないところで撮影→演説、のため、熱いことこの上ない。
しかもまた語る校長が熱いのだ。
アツアツだよ、頭も多分アツアツだよ、太陽光で。
ようやくわけのわからない話から解放されて教室内に逃げ込む我ら。まっさきに冷房を最低温度に設定するクラスメート。
ばっちり、予定時間よりかなりおくれて古典の授業に食い込んだ。
しかも、今日は地獄のテスト返し。
以下、テストが返された後の教師との会話。
「おぅ!鰹節、やつら喜んで食ったぞ!」
「あぁ!よかった。じゃまた持ってきますね」
「おう頼むぞ」
「でさ、センセ、白い猫(ひどい怪我をしていて教師も僕も病院に連れて行きたいのだが捕まえられないやつ)に触れたよ」
「あぁなんか書いてあったな、答案に」
「これ、マルつかない?」
「がっはっはっはっは!!つかねェよ」
「あとさ、センセ、全員の採点間違えて102点満点になったから二点ボーナスだって言ってたじゃん?」
「おう」
「そこさァセンセが余計に点つけたとこで間違えてるからさァ、二点ボーナスどころか給料カットなんだけど」
「おう!そういうときもあるさ」
「あ!!センセ!!こんなところに猫大好き♪スモークカツオチーズ味が!!」
「いつも悪いなァ」
「これ、マルつかない?」
「いやァ奴ら喜ぶわ!」
「いや、先生の財布がよろこんでんだろ?ね、マルつかない?名前間違えずにかけたよ?」
「早速今日やつらにやるぞ」
「あれーおかしーな、先生が急に耳が聞こえなくなっちゃったみたいだー、おーい、せんせー?!オイコラきーてんのかー?!」
さぁ今日も地球にやさしく湿度ムンムンの部屋で寝よう。