実はもうそんなにネタがないというか…
3日目、朝起きるともうすっかり麻酔は切れて(当たり前だ)いた。が、実はもう12時半には松葉杖なしで立ってフラフラしていたという実績があるのだが、看護婦に言ったら多分殺されそうだったから黙っていた。
6時に起床なのだが、麻酔で前日結構寝ていたふぁんぐ、朝5時くらいには起きていた。病院は結構好きなときに寝れる~、遅くまで寝てられる~とか思っても実はそうじゃない現実を思い知った。
そして。前前日から、ふぁんぐはほとんどメシぬきだった。手術のときは麻酔の影響でそうなります。ので、まだ手術したことない人、お気をつけください。断食させられます。しかも今回の病院では、「手術前なので、9時以降食事禁止。手術、がんばりましょうね」という看護婦のキャラクターがにっこりしているいやにムカつく札が下がる。すきっ腹を抱えてそれをにらむという構図はあまり麗しくないだろう。
そしてようやく朝飯!手術後に少し食べていいという許可が出るということを聞いていてサンドイッチを作ってくれていたまだむべりーが、昨日の残りを共同冷蔵庫に入れておくといっていた。というか、夜からソレを待っていた(笑)
おはようございます、のアナウンスと共に車椅子でコソコソと、脱衣場からまだむべりーのパンツを盗み出した狼曉のごとく冷蔵庫へ。途中のナースセンター前突破が一番怖かった…
っしゃ!!!
サンドイッチゲット!!!
再びコソコソと関所ナースセンターの突破し、病室へ。
腹へってたんですよ、とにかく。
そして平らげてから、まだむべりーにメール。
「朝飯、ゲット」
ミッションは、コンプリートした
見回りの看護婦に聞かれた。
「車椅子、使ったこと、ありますか?」
まだ松葉杖はダメだということで、朝の段階では車椅子。ちっ。車椅子はたりーぃんだよな。
ふぁんぐはこれまで大きな怪我というのはしたことがなく、もちろん車椅子なんて借りたことはない。なのに何故しっているか。
小学校時代からの悪友が、スキーでコケて足のホネを折り、思わず泣いた(鳴いた?啼いた?)あげく看護婦である彼の母に「男がぎゃぁぎゃぁ泣くんじゃない!」、母の言葉に便乗した妹に「なによ、こんなもん!!」と、患部である足を蹴飛ばされ、ホネを三つにねじ折るという事故を起こしたときのことであった(実話)。
かの不運男が松葉杖と車椅子の両方を借り、学校に来たのであった。
そのときに、休み時間に他の生徒が校庭に遊びに出てしまい無人となった教室を僕も所属する悪友メンバーでジャックし、机を寄せてコースを作り、車椅子VS松葉杖のレースをしたり、とても広く長い渡り廊下を松葉杖をライフルのように構えた不運男を乗せ、2人もしくは3人がかりで車椅子を思い切り押し、3人車椅子VS人間VS松葉杖のレースをしたりと、とにかく方法はどうであれ、車椅子と松葉杖体験は豊富だったのである。もちろん、見つかったら大目玉である。それをいかに見つからずにやるか、また見つかって大目玉をくらっても懲りずにやるか、というのが我らであった。
「友達が足折ったことがあって、それでやったことありますから」
だいぶはしょったね(笑)ちなみに入院した病院に、不運男のお母様は勤務しておいでです(爆)
「松葉杖、使ったこと、ありますか?」
説明は、はしょらせていただきます。
さて回診。
傷口を消毒している先生が「どう?」と聞くので「痛くないです。つか、帰りたいです」というと「あ、いいよ」という返事。
「は?」
「だから、かえっていいよ。これだけ腫れてないし、それだけ動けるなら」
「マジですか?!」
「うん、マジマジ」
ということでさっさとまだむべりーに連絡。
こうして、二泊三日で病院から脱出してきたのでありました。
今日の笑うところは、やっぱりかの不運男のくだりだと自負していますが、ヤツとは未だにつきあってます…
本当の友人ってのは、悪友のことなんじゃないかと思う今日このごろ…