なんだよこのタイトル。ふざけるのも大概にしなさい。
いやでもコレ、あながち間違いじゃないですよ。
実はふぁんぐ、ちゃちぃ魚を飼っていまして、コイツはエアーポンプも要らない、ビンの中でもかえるという中国原産の淡水魚、コパーフィンです。名前は「捨鉢丸(すてばちまる)」。
餌も三日に一度でいいというお手軽さから植木屋(笑)でぽーんと買って、寿命から考えて多分来年くらいまでは生きててくれるっぽいヤツです。
おととい餌をやり、お~そーだ、今日はヤツに餌でもやるか、とさすがにビンでは可愛そうなため購入した耐熱ガラス製タッパー(笑)のフタをあけると、あ?なんか、へんじゃん?なんか、横向いてるぞ?え?ちょ、アレ?あ?あ?あぁ?!なんか、コレ、死にかけてんのか?!ちょいまて!!おぉぉぉぉぃぃぃぃい!!!!
かくして、救命一家21時は幕を開けた。
まずはとりあえず水槽を洗面所に持ち込み、フタをあけて観察。うーんコレはヤバイかも。
魚に対してはほとんどド素人のふぁんぐ、「おーい、がんばれよォ…」とひたすら声をかけるが意味なし。当たり前だ。
よーく観察してみると、口をパクパク。コレって、酸欠?こいつ、エアー要らないんじゃないの?と思いつつ空気でも入れるか、と身の回りを見回す。
かくなる上はストローくわえてぶくぶくしようかと思う。空気中に含まれる酸素はおよそ27%。人間が吐く呼吸に含まれる酸素はおよそ18%(…だったかな…)。まぁ無駄ではないが、二酸化炭素が増えすぎても困るしな。ここはやっぱり空気をダイレクトに入れたい。しかし普通のエアーポンプは家にあったはずだがどこにあるかわからん。そこでふぁんぐは何をしたか。
夏、大活躍の御仁にお出まし願ったのだ。
浮き輪を膨らませる、アレだ。アレ。
ソレのノズルの先っちょをタッパーに突っ込んで、うりゃ!うりゃ!と押す、押す、押す。ぶくぶくぶく…
すると、お!!なんか、持ち直し始めたんじゃん?!
となんとふらふらとだがいったんは完全に沈んでピクリともしなかった捨鉢丸が泳ぎだした!
「捨鉢丸!がんばるのだ!!お前にはまだ使命が残されている!!」
ふぁんぐの受験に付き合うという使命が!!!(確かにそーいう目的でぽーんと…/どういう理由だ…)
そうしてがんばること何分か(マジでわかんないです)、剣道でふらふらな上狼曉の電池抜きに付き合わされてへろへろなふぁんぐ、ひたすらプッシュ!!
そこに、救世主が現れた!
まだむべりーである(ここらへんがお約束でまぁ悔しいが仕方ない…)
手にしているのは、行方不明のエアーポンプ!!
「おおおおお!!!!」
「でも、パイプがないの」
「………(プッシュプッシュプッシュ……)」
しかしここでめげず、何か解決策を引っ張り出すのがまだむべりーである。
手にしてきたのは一本のストロー。
それをエアーポンプに突っ込み、タッパーに入れた!!
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく……
そのとき、あまり派手に捨鉢丸がいるタっパーでエアー供給が出来ないふぁんぐは、少量の水を別容器でばしゃばしゃと過酸化水を作っていたのだが、思わずポカン。
「おおおおおおおおおお!!!!!新世界の神がいる!!!!!」
そしてまた捨鉢丸が持ち直したんです、コレが。
先ほどごはんも食べ、いつもの動きにもどっております。
捨て鉢丸、明日新しい水草を(まだむべりーが)買ってあげるから。
ご飯ももっと頻繁にあげるから。
とりあえずがんばってくれ。
「こいついつもと違う」と外の鳥小屋の鳥を引っ張り込み、結果として死にかけた鳥を助けたことはあるふぁんぐだが、まさか魚でそれをやろうとは…しかもまたなんてタイミングでタッパーを見たんでしょうね、ふぁんぐは。
……捨鉢丸に呼ばれたのかも………
今、とりあえずヤツは元気です。