王子降臨

いよいよ、ヘソテンキングダムの、王子が、ゲロ爆弾とともに華麗に降臨なされました。
そのわりに、まだマトモな文章書いてるじゃんふぁんぐ、と思われるかもしれませんが。
が。
ただ単に寝不足なだけです。

ブリーダーさん宅から帰る途中、おしっこシートをゲロシートに変えてくださった狼曉王子は、後部座席にゲロ爆弾を次々に落とし、テロってくださいました。
下手すると、ゲロ爆弾炸裂の被害をこちらがこうむるだけでなく、ゲロ爆弾発射装置がゲロ団子になりますので、こちらも必死ですよ。
でっかいおしっこシートを皿のようにまるめ、ゲロ爆弾が着地する前に受け止めるのです。そーすると、ヤツはわざわざ何もないところへゲロリンパ♪　なんか、体力的には地獄の3丁目くらいまで行った一時間半のドライブでした。

「下向くなッ！ゲロでるから！ほらっ！ほらっ！上見ろ上！豚が飛んでるよ？！」
飛んでるわきゃないだろそんなもん。
おだてて木に登る豚だって、空は飛べんわぃ。

まぁ、かいがいしく面倒見た甲斐あってか、王子はふぁんぐのことをじぃやと認めたらしく、常にひっついて回ります。正直、うれしいんですけど、邪魔です。こけます。足に絡むから。

そして迎えた最初の夜。
ふぁんぐの寝床の真横のケージでは、夜中にゴソゴソガタガタ。
ポルターガイストかおまえは！
結局12時、2時、3時、5時、6時に起こされ、そのたびふぁんぐがケージに手をかけ、「うっさい…」とドス黒い声で言うのですが、なんともまぁ賢い。すぐそれだけでやめるんです。持続時間は短いですが。
最後の方はもう頼んでました。
「頼むからもう少し寝ててくれ…てーか、まだ5時だよ？鶏だって雄たけびあげてないからっ！」

前途多難な気配ムンムンの王国。
降臨なされた王子は、はたして悪魔か妖怪か…（…あれ？？